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男の一生 遠藤周作/著  日本経済新聞出版社

魚市場は休みです。
農業も早稲を収穫して、晩生を収穫するには少し早いので、自分の時間を持ちました。
遠藤周作の「男の一生」という本を読了しました。一日に300ページ前後の本を上下2冊読むと、さすがに頭の中は活字で飽和している状態です。

読書に熱中していると、宅配便の人が着払いで荷物が届いていますといってやってきました。果たして、長男からのダンボールいっぱいの本の荷物でした。一ヶ月に一回の割合でダンボールいっぱいの本を送ってくる長男はいったい何をやっているのでしょうか。謎は深まるばかりです。

ということで、男の一生という本のことですが、日経新聞に連載されたものということです。豊臣秀吉に蜂須賀小六とともに仕えた前野将右衛門という人物にスポットを当てて、信長の天下布武や秀吉の天下統一を描いています。秀吉の五奉行・五大老ではありませんが、それに準ずる人物です。

秀吉を信じてどこまでも従順についていきますが、一粒種を跡取りにしようとする秀吉の執着心により、関白秀次追い落としの際、前野将右衛門の息子の失敗により、切腹をするというなんとも哀れな物語であります。

小説の最後の淀君(茶々)の言葉がなんともジンワリと来ます。
「太閤は捨を自分の子だと信じて、死んでいったのね。」
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by kanmoto | 2007-09-24 21:49 | こんな本を読みました  

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